☆夢の終わりに…☆

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救急車で運ばれた病院で傷の手当を受け 更に興奮状態で、取り乱していたアタシは 安定剤の点滴を受けた。 真っ白な天井をぼんやり見つめ 空っぽになった心に 自分のしたことの重大さにも気付かず ただこのまま消えて行きたい… まだそんなことを考えているうち 点滴の薬のせいだろうか うとうとと眠りに吸い込まれて行った。 だが、神経が高ぶっていて熟睡していないのだろう かすかに医師や看護師の会話も聞こえる… 半分意識がありながら 時折夢を見ていた。 今となっては どんな夢だったのかは定かではない。 様子を見に来る看護師の足音と共に 複数の足音がそれぞれのリズムを刻む… かすかに目を開け 音のする方へ視線をずらした。 拓也と里沙だということを 雰囲気から察した。 次の瞬間、その後ろに 思わぬ顔を見つけたアタシは 驚きのあまり息を呑んだ。
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