☆夢の終わりに…☆

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アタシと彼はしばらく会話をしなかった。 「気をつけて帰ってね。 子供さんいるんだから もうこんなことしないように…」 優しく看護師に見送られ アタシは子供二人と 彼の車に乗り込んだ。 「迷惑かけて・・・ごめん」 そう一言言うのが精一杯だった。 アタシは身の置き所がなく シートにすっぽりうづくまり 窓硝子に頭をもたげて目をつぶった。 昨夜のやり取りを思い出す度に 苦い思いと二度と戻れない現実に 記憶を無くしてしまいたいほどの後悔と よしきに対する懺悔の気持ちが溢れ 今自分が生きていることが とてつもなく汚らわしい気がした。 瞼を閉じれば あの時の様々な場面が 次々とクラッシュするように 鮮やかに甦り なんともいたたまれない気持ちに 涙は枯れることはなかった。
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