☆夢の終わりに…☆

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アタシはあれから心療内科でのカウンセリングを受けるようになっていた。 何回目かのカウンセリングの時 アタシは言った。 「自分だけが傷ついて 自分だけ悲劇のヒロインみたいに思ってたんですけど… あの時のことを冷静に思い返すと 彼は決してアタシを侮辱するようなことは言わなかった… 逆に彼女はアタシの前で 愛情がない、とか他に好きな人がいて 別れたいんだとか メンツ丸潰れでしたけど… それを思うと悔しかったのは 彼女の方で・・・ 彼はアタシの思うようにさせてくれた その後彼女とメチャクチャになり どう制裁を受けようとも… それでもアタシの気持ちを優先させて… アタシを庇って… だから、これは自分だけが悲しい 自分だけが苦しいんじゃなくて 三人が三人共に それぞれに傷つき それぞれ今苦しいんだと思います… アタシは幸い周りに助けてくれる人が沢山います。 でも彼は彼女を傷つけた償いを 一生を棒に振ってもしていくんだとしたら そう決めたんだとしたら・・・ アタシの方がどれだけか 彼を絶望の淵へ追いやったか…」 最後は涙で言葉を詰まらせた。
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