☆夢の終わりに…☆

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彼は、年が明けたらに彼女が遊びに来ることになっている。 そこでお互い気に入ったら 3月に彼女の元を訪れ、両親に挨拶し 同棲を始めると言った。 アタシはもう彼に言うべきことは全て言った。 決めるのは彼・・・ そしてその彼女… 最後にアタシが言えるのは 「よく考えて、自分の1番いいようにしな?」 だった。 彼はいつもの目が無くなってしまうような笑顔で 「うん!」 と笑った。 窓から見える夕日は半分雲に隠れ 冬の昼の短さに 自分達の今生きている時間も こんな風にあっという間に過ぎているんだと アタシは感慨に耽った。 彼とももう知り合って丸3年経つ… その間にあった色々な出来事に思いを馳せながら すっかり冷めたココアを飲み干した。
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