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美少女だった。身長140~155cmくらいの。ていうか155cmくらいだ。そして髪がピンクだ。目も大きい。瞳が青い。普通に可愛い。ブレザーにミニスカートにニーソ履いてる。
「こっ、これだよ佐藤君!きたああああああ!!」
翔太が超興奮して突然ガタッと立ち上がった。教室中の視線が翔太に集まる。
「…どうした、卍川原?」
ハゲチャビンが言う。謎の転校生美少女は恐怖の顔を向ける。
シーンと静まり返った教室。
翔太はふと我に返った。そしてみるみるうちに顔を赤くした。
「う…うわああああああん!!」
翔太は顔を真っ赤にして教室から飛び出していった。涙を流していたかも知れない。
「どうしたんだあいつは…」
呆れ返るハゲチャビン。謎の美少女はクスッと笑った。
「さて…じゃあ自己紹介を」
「あ…はい、」
メチャ可愛い声!とか思ってたらクラス内の不良がフゥーフゥー言い出した。
「わたし…流美崎(るみさき)ルミナと言います。よろしくお願いします」
ありえない名前を持つ謎の転校生はぺこりとお辞儀した。
「ルーミナちゃぁ~ん!」
「かわいいよぉ~!」
「ハァハァ!」
「早速S〇Xしよう!」
さっきから煽る不良達がマジで怖い…。ルミナちゃんは怖く無いんだろうか…。
「さて…どこに座ってもらおうかな。そうだ、佐藤の隣に座ってもらおう」
「はい」
まじかよ!
マンモスラッキー!
「よろしくお願いしますね」
ぺこり。
「あっ、もう何でもどんどんね、聞いちゃってください!子供の作り方とかはあんまわかんないけどねっ!」
俺が調子に乗ってると、ルミナちゃんの2つ向こうの席に座るゴン太が激しく俺を睨んでいた。そしてそれ以上に激しく不良達が睨んでいた。
血の気が引いた。
一気にテンションの下がった俺をルミナちゃんが不思議そうに見ていると、突然校内放送が鳴りだした。
「全校集会を行います。全校生徒は直ちに体育館に集まってください」
「よっしゃ、いくぞぉ」
ハゲチャビンが仕切りだした。
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