Fantasista

incontro～出会い～

公園に「ポンッポンッ」と軽やかなリズムな音が鳴り響く

公園でリフティングしている男 本間 剛（ﾎﾝﾏ ﾀｹﾙ）15歳だ

剛は小学生の時にサッカーに出会うと「他の人が持っていない何か」を武器に中学生になると弱小校を全国大会ベスト8まで導いて、Ｕ－15日本代表にも選ばれ韓国遠征も経験してる

勿論サッカーの名門私立校自由が丘高校からスポーツ推薦もあったが地元の公立校、県立緑ヶ丘高校に入ると決めていた
そして春休みに公園で自主トレしてるのだ

「ちょっと休もうかな…」

公園のベンチで休んでいると、１人の男がリフティングを始めた

華麗なテクニックを繰り広げ、剛の方に来た
「お前、本間剛だよな？」
「そうだけど、君は？」
「俺は、早乙女晃（ｻｵﾄﾒ ﾋｶﾙ）自由が丘にスポーツ推薦で入ったんだぜ。なんでお前は自由が丘に入んないんだ？お前の実力なら1年からでも試合に出れるだろ？」
「晃か、よろしく。俺が自由が丘に入らないのは名門で全国行くよりも普通の高校で全国目指したほうが楽しいから。」
「お前、緑ヶ丘が自由が丘に勝てると思ってんの？自由が丘は去年のインターハイ王者だぜ。それに緑ヶ丘は1回戦負けだろ？ハハハ、弱小校は弱小校なりに頑張れよ」晃はそう言うと帰って行った

「何かムカつく野郎だな…」