ー第1章動物の森ー

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「なあ、高橋。聞いたかよ、¨魔の森¨のウワサ、ちょ~恐いよな」 「ああ、うん」 ところ変わって、ここはとある高校。 何も変わりがないただの高校。 「おい、高橋。聞いてるのかよ」 「聞いているって、この前も人間の骨が見つかったんだろ」 「そうそう、あそこに入る人は全部、骨で見つかるんだってよ」 いつもの他人と話す日常生活……正直飽きてきている。 ニュース、芸能、ゲーム、スポーツ……どれをとっても、適当に話を合わせておけば、何も支障は起きない。 かといって、刺激を求めて中二病みたいに変な世界にも入りたくない。 そう俺は何をとっても、中途半端なんだ。 何もかも……
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