175人が本棚に入れています
本棚に追加
/143ページ
……眠い。
どうしてこう、古文を聞いてると眠くなるの。
あたしはなんとか寝ないようにと、シャーペンで手のひらをつっついたりノートに落書きしたり悪あがきしていた。
……でも失敗。
眠いもんは眠い。
そうだ、もう寝てしまおう。
あたしは睡魔という憎らしい悪魔にあっさりと負けてしまった。
ボカッ
「朝田さん! 何やってるの!」
痛みがする頭を押さえ前を向くと、古文の鈴木先生が教科書をもって鬼のような顔をしていた。
.
最初のコメントを投稿しよう!