2、訪問

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「味に自信はないが」 と、出された料理は野菜炒めとヤキソバであった 「いただきます」 行儀よく手を合わせて箸を握る 野菜炒めから口に運ぶ 俺の顔を心配そうな表情で見つめる智瀬さん 「ど、どうだ?」 恐る恐る感想を伺う智瀬さん、とても愛らしい 「ええ、イケますよ」 「そっ、そうか…」 心底安堵した感じでため息をつく 「野菜炒めなんてまずく作る方が難しいよな」 皮肉混じりに笑う智瀬さん その後も至福の時間を満喫し、腹を満たす事もできた 「御馳走さまでした」 シメもばっちり行い、男児冥利に尽きる時間に終止符を打った 「お粗末さま」 智瀬さんもヤキソバを平らげ食器を下げる 流し台まで俺は食器を持って行き水に浸ける 「片付けまでが料理だから気を使わんでくれ」 食器を洗う智瀬さんの後ろ姿を眺めプリントの回答を終える 「智瀬さん、終わりました」 「お疲れ様。食後だ、ゆっくりしてくれて構わないよ」 俺はテーブルを離れソファに腰掛ける テレビを付ける許可を戴き土曜午後のバラエティー番組の再放送を見る 、
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