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「素晴らしいと言ったのだ。
あんな若者がまだこの時代にいようとは驚きだ。」
将軍は目をきらめかせて
文官を見た。
文官は困ったような顔をして将軍に尋ねた。
「しかし、将軍。あの若者は本来なら打ち首にされてもおかしくないことを言ったのですよ。
それをお褒めになるなどとは。」
それを聞いた将軍は厳しい顔つきでそれを制した。
「ならん、ならんぞ。
あのような素晴らしい者
はこの国の未来のためになる。
殺すことはならんぞ。」
さすがナンバーズなのか
その勢いに気圧された
文官は顔色を真っ青にしてその場にひざまづいた。
「申し訳ありません、将軍。過ぎたことを申し上げてしまいました。
このうえは、打ち首でも何なりと。」
「よい。そのようなことでそなたを打ち首などにせぬ。
しかし、あのようなことを堂々言うとは、実に素晴らしい若者だ。」
惚れぼれとした顔でラーファースを眺めている。
いや、あんたも十分若いでしょうが。
20代で将軍のあんたの方がすごいわ。
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