優しさのチカラ

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セブの細胞はティアマットやドラゴン達の細胞を食らい、そして増殖していった。本来の生物兵器と化したセブは湖底の生き物を食い尽くし、やがてボビィに向かい触手のようなものを伸ばしていった。 「セブ!!目を覚ませー!!セブ!!セブ!!」 その声が届いたのかセブは意識を取り戻した。しかしセブにはもう広がった細胞の動きを抑えることは出来なかった。 …ボビィ。名前ありがとう…嬉しかった。楽しかった。さよなら。ボビィ… 「セブ!!駄目だ!!諦めたら駄目だ!!」 セブは頭を上げ、半目でボビィを見上げた。ナマズを捕った時の顔だった。セブは石化の呪文をつぶやいた。 一瞬だった。広がった細胞は全て石化し崩れだした。見上げたセブの首はそのまま岩になった。 水面に上がったところで気泡ははじけた。ボビィは岸辺まで上がった所で両手と膝をついた。 ボビィはそのまま何時間も動かなかった。
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