呪怨のドレス

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……………………………………………うん? 「良かった!目が覚めた!」フェイはホッとしながらりすかを見つめた。 「ここは……ぷっ!何?フェイ!なんでオデコに"大バカ野郎"って書いてあるの?」 「えぇ!!書き足されてるの!?くそー!リーさんだな!!?」 そんなフェイを見てりすかはコロコロと笑った。 「りすか良かったよ♪でもフェイったら気絶してるりすかの体あちこち触ってたよ?」 「きゃあぁぁぁ!フェイのスケベ!」 「嘘だよ!!りすか!姐えひどいよ!!」 「ふふ。泣くならあっちで泣いて寝癖スケベ。」 「わーんリーさーん。俺そんなことしてないよね!?俺頑張ったよね?」 「ニャハハハ!」 ……うまく封印できたようですね。 リーの頭に優しい声が響いた。 「ああ。女神さん!ありがとう。助かったよ。」 …いいえ。りすかはあなた方の力で救ったのですよ。あなたはよい仲間に恵まれていますね。 「…みんな『‡ミセ‡を継ぐモノ達』だよ。」 …………あなたはそれを知っているのですね。そのモノ達の宿命も…… 「なんとなくね。ボビィはみんな知ってるみたいだけどね。」 ……あのモノはあのミセの店主ですから。 「そういえばボビィの姿をしたエミュが閃光でフェイを守った時も、不完全の追跡の羽が失敗なくフェイの上に転送できた時も誰かの魔力を感じたんだ。あれは女神さんじゃないよね?」 ……女神である私があなたがた‡ミセ‡を継ぐモノの運命に干渉する事は出来ません。 「そっか。じゃあやっぱりボビィかな?」 …さあどうでしょうね。運命の干渉は出来ませんがこのような願いなら、いつでも相談にいらっしゃい。 「ありがとう。またイッセ・ノッセの神殿によったらお話しにいくね。」 ……いつでもいらっしゃい。 「も一つお願い。時の精霊さんにもありがとうって伝えて。」 …わかりました。ではあなたがたに幸あらんことを… リーは空に向い小さく手を振ったあと、大笑いしている仲間たちに向って大きく微笑んだ。 終わり
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