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現在、私達は学園の合同訓練の予定通りに最終日のクエストに出掛けています。場所はクイスハイネス王国の中央から西側にある森にいます。名前は…忘れました。
そこで私はとても感動すると共に緊張しています。
合同訓練では、高等部の先輩が全員貴族委員会の方々だったので、私は平民出身ということもあり、何も教えてくれないので通り掛かった生徒会長にアドバイスを求めました。
すると、流れで歴代最高と言われる生徒会の方々のお世話になることに。
生徒会の方々はとても親切で、そして、とても的確にアドバイスをしてくださいました。
本来なら生徒会の方々は、見廻りをしながらアドバイスをするということで、後輩のグループを持つことなく、クエストも生徒会だけで受ける筈なのですが…
生徒会の方々には仕事を増やしてしまって申し訳ないですが、歴代最高の生徒会の方々と一緒にクエストを受けることが出来るというので、私――リン・マルラーはとても感動すると共に緊張しているのです。
しかも、Aランククエストに同行させてもらえますし、嬉しいことずくめです。
始め、生徒会長のルーズベルト先輩は「危険なのでAランククエストに中等部はつれていけない」といっていたのですが、スデーレ先生の「中等部の生徒数人を守れないとか、それでも生徒会どぅえーすか?」と挑発しながら言ったので、ハットフット先輩が「俺が全て守ってみせるぜ!!だから、連れていこうぜ!!コンテストの為にもっ!!」となり、同行可ということになりました。
この時、ハットフット先輩以外の生徒会の方々が溜め息をついたのを私はちゃんと見ました。
「俺、このクエストが終了したら、彼女に告白するんだ」
森を歩きながら、ハットフット先輩はそう言いましたが、私はなんでそんなことをいうのかわかりません。
「毎回、クエストになると死亡フラグ建てるのやめろよ」
と、笑顔が素敵なクローディア先輩が苦笑しながら、ツッコミを入れました。
「今まで、建てたフラグはいくつくらい?」
と、可愛いエルザ先輩。
「三桁はいってますわ」
と、綺麗なアリス先輩。
「今までの全て回収しろ」
と、かっこよく、後輩からは憧れのルーズベルト先輩は言いました。
とてもAランククエストを受けるという緊張感は見えません。
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