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私達、中等部は一年3人、二年3人、三年4人で編成されており、生徒会の方々にお世話になってから、結構仲良くなることが出来ました。
私と同じ学年の友達は一人が男子、もう一人が女子です。
男子のフウリ君は女の子みたいに可愛くて良いのですが、もうちょっと男らしくしてほしいです。
女子のアーサちゃんはずっとニコニコしてて、考えが大雑把。こっちはもうちょっと女の子らしくしてほしいです。
「リンちゃん、危なくなったら僕が守るからね!!」
「なははー!!フウリ、アンタが守られないようにね!!」
「僕、頑張るもん!!」
「はいはいわかったよー!!でも、グリーンラビットで危険な状態になるのは考えにくいね!!なははー!!」
私はよく思うのですが…
性格が逆ならいいんですけどね。
そういえば、思ったことといえば…
私は一番近くにいたアリス先輩に思っていたのですけど、聞けなかったことを聞いてみることに。
「あのアリス先輩」
「はい。なんでしょう?」
「高等部の先輩方に質問した時に使った魔法って、なんだったんですか?Clear(無)なんて聞いたことないんですが…」
「ああ、あれはですね。会長さんが教えてくれたんです。取締りの時に役に立つからと言って」
「アリス先輩でも…知らなかったんですか?」
すると、近くにいたクローディア先輩が横から笑顔を浮かべながら、会話に加わってきました。
「俺も知らなかったんだよ。理解も何もしてないから、詠唱しないとイメージも何も出来なくて発動できなかったんだ」
「えっ、七大貴族のお二人でも知らない魔法をルーズベルト先輩は知ってたんですか?」
「そういえば、俺もロイだからって片付けててどうやって知ったのか聞いてなかったな…おーい、ロイ!!」
クローディア先輩の呼び声が聞こえたルーズベルト先輩は、ハットフット先輩の会話を鼻で笑って一蹴した後、こちらに来ました。
「なんだ?スレイ」
「いや、取締りの時に使った魔法あったけど、あれ、どこでどうやって知ったんだ?」
「ああ、あれか。スレイとスレイの親父さんに城に連れていかれた時、城の中の図書館の奥にあった本で"偶々"禁書の棚の横にあったのを見つけた」
偶々を強調しました…
というか、それ重罪じゃ…
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