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16年前…
厚く、暗い雲が空全体を覆い、雨が激しく降っている。
丘の上に建っている城のような大きな屋敷に、2つの命が産まれようとしていた。
「まだかまだか…」
大きな扉の前でうろうろしている大柄の男性、ガリア=グラームは光の貴族の当主で、扉の向こうで産まれようとしている子供達の父親だ。
ズドーンと雷の落ちた音が聞こえる。
その瞬間、扉が開け放たれ一人のメイドが姿を表した。
「ガリア様、双子のお子様がお生まれになりました!!」
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