611人が本棚に入れています
本棚に追加
『章ちゃん、ちょっと聞いてや』
「どうしたん?」
亮がいきなり詰め寄ってきました。
あっ、申し遅れました。安田です。
亮はいっつも突然やからね。
何の前触れもなく。
『俺な、最近な、…』
「何よ~、はよ言って」
段々顔が赤くなってきてるでこいつ。
何を想像してんねん。
『なんかなぁ、』
「んー、」
『めっちゃ大倉が好きなんよ…』
「……はぁ?」
『だから~、日に日に大倉のこと好きになってんの!』
「…あそぉ…」
愚痴でも言うのかと思ったら、まさかの惚気ですか…。
『あいつ、最近めっちゃかっこよくなってるから不安やねん』
「何が?」
『他の人に捕られてまうんやないかなって…』
「それは平気やろ」
亮が着替えてるときに見えたんやけど、背中とか、自分じゃ気づかないとこに、いっぱいキスマーク付いてたし。
それに大倉、自分から喋りだしたと思ったら、いっつも亮のこと話してるもん。
しかも、前に同じようなことを大倉に相談された気がする…。
→
最初のコメントを投稿しよう!