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「やめてくれよ!僕は嫌なんだ!嫌なんだ!」
「優太、早く起きなさい」
そう言われて布団を剥ぎ取られて僕は起きた。
「うなされてたわよ」
「怖い夢を見たんだ」
「そう、早くご飯食べちゃいなさい」
母親にそう言われて、寝ぼける頭で朝食をすまして、中学校に行く準備をして、そそくさと家をでた。
学校では変わった事もなく、気付けば帰る時間だった。
いつもの道をいつものように歩いて帰っていた。
公園の横を歩いていると、公園から声が聞こえた。
「優太君?」
名前を呼ばれたので、公園の中を見ると、同じくらいの年齢の男の子が立っていた。
誰だろう?と考えていると、
「優太君だよね?俺だよ川島」
「あー!!川島君、久しぶり!」
僕は滅多にださい大きな声でそう言っていた。
川島君は、僕がまだ小学生の低学年の時に引っ越してしまった親友である。
「戻ってきてたんだね、川島君」
「今日戻ってきたんだ。懐かしくて、散歩をしてたら優太君が偶然通ったんだよ」
川島君は、すっかり大人びていた。
僕と川島君は、久しぶりの再開だという事もあって、公園のベンチに座り、昔の話しに花がさいていた。
外がすっかり暗くなるまで話した。
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