川島君

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僕は、名残惜しかったが外も暗いので、帰る事にした。 川島君は、あの公園の近くに住んでいるそうなので、また何時でも会えるそうだ。 「ただいま。今日久しぶりに川島君に会ったんだ」 家に帰るなり、母親にそう報告した。 「川島君?」 母親は、川島君がわからなかった。 僕の実の母親は、僕が小さい頃に死んでしまっていた。川島君を知っているのは、実の母親のほうだった。 今の母親は、父さんの再婚相手で、僕とは血が繋がっていないのだ。 だが母親は僕を実の息子のように愛してくれる、とても優しい人なのだ。 「ごめんなさい、小さい頃に遊んでた友達なんだ」 僕は母親にそう説明した。 「そうなの、また再開できたのね。よかったじゃない」 母親はそう言って笑顔を見せた。 僕が家に着いてから少しすると、父さんも帰ってきた。
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