川島君

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父さんにも報告しよう。 「今日、久しぶりに川島君に会ったんだ。父さん川島君を覚えてる?」 僕がそう言うと、父さんの顔色はみるみる青くなり、怒るような口調で言った。 「川島君とは会ってはダメだ!わかったな?」 普段めったに怒る事のない父さんが、声を荒げて怒るので、何故川島と会ってはいけないのか、聞くに聞けなかった。 何故、川島と会ってはいけないんだろう? 川島君は何かしたのだろうか? 僕の記憶では、川島君が何かしたなんて事はない気がする。 まあいいや。父さんにダメと言われても、僕は川島君に会いたい。 僕の1番の親友であり、1番の味方である川島君を無視できるわけがない。 次の日、下校途中に公園を見ると、川島君がベンチに座っていた。 そして、僕を見付けると、手招きをしてきた。 僕は吸い寄せられるように、川島君に近づいていった。
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