川島君

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先生は、事の次第を皆に説明した。 そしてその日は朝礼だけで学校が終わった 校舎の周りには、マスコミがつめかけていた。 マスコミは、誰かれ構わず話しを聞こうとしていが、マスコミとは話すなと先生に言われていたので、きっと誰もマスコミとは話していないだろう。 帰りにまた公園の前を通ると、川島君がベンチに座っていた。 僕は川島君に走って近づいた。 川島君に近づくにつれて、その異様な光景に気付いた。 全身が血だらけなのである。そして右手には鋭いナイフがキラッと光った。 僕は川島君と少し距離を置いた所で止まって川島君を無言で見つめた。 川島君はタバコをくわえて、火をつけた。 僕は怖くなり、走って逃げてしまった。 家に帰るなり、部屋に閉じこもった。 …部屋の様子がいつもと違う。 何か雰囲気がおかいしのだ。 僕は机の引き出しを開けてみた。 すると灰皿が出てきた。 いっきに嫌な汗が吹き出し、振るえがとまらなくなる。 僕は恐る恐るクローゼットを開けた。 奥に見覚えがないビニール袋がある。 ビニール袋を開けてみると、今さっき川島君が着ていた血だらけの服が入っていた。 「なんで、なんでこんな物がここに?」
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