378人が本棚に入れています
本棚に追加
不意に背後から声が聞こえる。
驚いて振り返ると、川島君が立っていた。
「あの3人をやったのは俺だよ」
「な、なんでそんな事を?!」
いろんな疑問があったが、恐怖で体が強張り、聞く事が出来ないでいた。
川島君は冷静な顔で俺に言った。
「お前が苦しんでたから…。
お前はあの3人にイジメられてたんだ。
悪い夢を見た事はないか?あのイジメられる夢。
あれは夢じゃないんだよ。
お前の苦しみは俺の苦しみ。だから殺したんだ。
それに、人を殺すのは今回が初めてじゃないんだぜ。
子供の頃に一緒に殺したじゃないか……母さんを…。母さんは最低だった、幼いお前に、酷い暴力をふるってたんだ。だから俺が産まれた。お前の変わりに俺が苦しんでいた。母さんは死んで当然だった」
僕は驚きと恐怖で金縛りのように動けなくなっていた。
不意にドアが勢いよく開いた。
父さんが凄い勢いで入ってくるなり、僕に言った。
「誰と話してた?!」
俺は黙って父さんの顔を見ていた。
父さんはまた俺に言った。
「誰と話していたんだ!?」
俺は言った。
「優太だよ。父さん」
父さんは恐怖におののく顔で言った。
「か、川島君」
最初のコメントを投稿しよう!