1人が本棚に入れています
本棚に追加
「――あーあー、源川君。女の子に質問攻めは感心できないよ?」
それは、先刻ぶりに聞いた声。
俺が図書室に来た根元。
コツ、コツと靴音を響かせて此方に近付く足音。
その、人影は――――――。
「前山…………、さん?」
「久しぶり~。まっ、少ししか経ってないけどさ。栞のメッセージ通りに来てくれてありがとね~。でも、もうサヨナラしなくちゃ、か」
そう言い終わると、前山さんはスカートのポケットから果物ナイフほどの刃物を取り出し、俺の方に向ける。
ナイフには、鏡のように前山さんの顔が写る。
「じゃあ、死んで?」
何が、何なんだよ!?
最初のコメントを投稿しよう!