プロローグ

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深夜の高層ビル内 警報装置が煩く辺りを鳴り響かせ そんな中を 「……グハッ!!」 颯爽と駆ける黒いローブ姿の者 彼は武装をした黒服の男たちを確実に一撃で気絶させていく 「…グッ!」 「がはッ!」 「ゴホッ!」 ……………… ………… …… ほんの僅かな時間でローブ姿の者の回りには気絶をした男たちが転がっていた 『……貴様がサファリスだな?』 ローブを纏うの者は冷たく言い放った相手は裕福そうな中年の男 だが、男の近くには守ってくれる者は誰もいなく 目の前のローブを纏う者に恐怖のあまり腰が抜け、地面に尻餅をつき、がたぶると震える……… 「頼むッッ!! 好きなだけ金は払うから!! 命だけは…命だけは見逃してくれッッ!!!!」 ローブを纏う者に足にしがみつき泣きながら男は必死に懇願する だが… 『諦めろ……オレは雇われている身だから……』 「ぎゃあぁぁぁぁぁあ」 ゴトッ ローブを纏う者はただの骸となった男を再度確認すると 胸ポケットから携帯を取り出し ただ一言だけ 「任務完了……」 直ぐさま電話を切ると足早にその場を去った………
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