第一話

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「……ま…たく…坊は…泣き…ッ虫…だな……」 「……嫌だッ!!…お願いだから……死なないで《※※※》ーーー!!!!」 少年は嘆いていた 自信の無力さに そして……欲した…… …………力が欲しいと……… ―――― ――― ―― ― 「……ハッ!!」 オレはベッドから身体を起こして額から流れた汗を拭く 久しぶりに見たあの夢のせいで全身が汗だくで気持ち悪いし 未だに心臓の脈拍が早い とりあえず、ベッドから降りて窓のカーテンを開けると視界に広がる街並み 老いぼれと別れた後 オレは今回の任務の為に王都〔ガルデシア〕に来ていた 「老いぼれにまんまとのせられた……人の命を奪う殺し屋なのに……」 そうあの日 老いぼれに言われた今回の任務は――― ―― ―
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