7人が本棚に入れています
本棚に追加
話しはあの廃工場に戻る………
「却下だッ!!……誰がそんな仕事をするものかッ!!」
老人が映る液晶テレビに向けて苛立った声で言う
「困ったの~
依頼人には了承の連絡をいれてしまったわい」
「知しるかッ!!
仕事を受けるかを決めるのこのオレだ
お前は依頼人との仲介役の筈だろ?」
髭を撫でながら困ったの表情で話す老いぼれを突き放すと
老人はため息を吐き
やれやれと言いながら
「そうか‥そうか‥‥
天下の【lone wolf】でも流石にこの仕事はちとばかり荷が重かったか残念じゃな……」
すると【lone wolf】は肩をピクピク震わせ殺気のオーラを放出して言う
「……良いだろ
その仕事引き受けてやるよ……」
「別に断ってもよいぞ?
依頼人には【lone wolf】には荷が重かったと伝えておくからの……ヒッヒッヒ!!」
「老いぼれよ、このオレを過小評価したことを後悔させてやるからな……」
そう言うと廃工場から出ていった
無論、その背を見ながら老人が悪代官顔負けの悪い笑みをしていた事は彼は知らない………
――――
―――
――
―
最初のコメントを投稿しよう!