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《さぁいよいよ決勝戦、現在大会四連勝のベテラン「オルコット」に挑むの挑戦者は、1~2回戦で大金星を獲得した期待の神姫「レイヴン」だ!》
バトルコーナーに向かった棗は観客が賑わう決勝戦の試合を近くで見ていた
棗は今日から神姫使いとしてデビューする新人だ。だから神姫の闘いについて知らなくてはならない
バトルフィールドには、二体の神姫が互いに睨み合っていた
「おっ、アンタ見ない顔だね?新人かい?」
しばらくして横から声を掛けられた棗は声のした方を向くと、そこには肩に神姫を乗せている見た目が三十代の青年が笑顔で立っていた
「そうだけど、君は?」
「俺は須田章ってんだ、んでもって俺の肩にいるのが俺の神姫のリンリアだ」
「よろしくな、新米!」
棗の質問に、章と名乗った青年とリンリアと呼ばれたハウリン型の神姫は棗に自己紹介をする
「俺は睦月棗。デビューしたてだから、今は神姫は無いんだ。ところで、あの闘いは……」
「あの闘いか?あの闘いはな、すごいんだぞ。何せ大会四連勝のチャンピオンの相手は武器だけを装備した神姫なんだ。ホラあそこ。あのマントを羽織ってるヤツがその武器だけのヤツで、確かアーク型の神姫で名前は……レイヴンだっけ?とにかくアレがそうだ」
棗は目を輝かせて熱く語る章を横で聞きながら目の前の闘いを見物する
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