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<遊>が頭を下げる。 「まずはこちらの失礼を謝らなければ。本当に申し訳ない」 「…はぁ?」 呆気にとられ、構えた手が下がる。 「大体の想像はつくけど…こちらの人間が変な質問をしたり、喧嘩を売ったり、または事故を起こす辺りをしたかなと。」 …すげぇ。 「本当にすまなかった」 深く礼をする遊。いや、アンタもさっき放送部使ってすまない事をしてくれたよ。そう突っ込みたかったが何も言えず、 「いや、良いです、大丈夫なんで。こっちもスイマセンした」 つい、流れで言ってしまった。 「ありがとう。…おっと気が利かなくてすまない、適当にそこへ座って」 遊に促され向かい合うように、椅子に座る。…そう言えば保健室で考えてたもう一つ気になる事があったような…。 「で、用なんだけど。…彼女の問いかけについて何を思ったかな?」 「…は?」 「一番最初に話し掛けてきた女子がいるでしょ?アレは仄というんだけどね」 「はい…?」 「彼女が言ってた意味不明な事に、なにも動じなかった訳じゃないだろう?」 …もう一つの気になる事を思い出した。 訳分かんない女の問いかけだ。
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