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「…青春真っ盛り倶楽部の活動内容について、知ってるかな?」
「…」
校内外で噂になっている。耳に届かない訳がなかった
…―青春真っ盛り倶楽部
生活態度の著しい悪化、家庭内で度がすぎた素行、成績不振な生徒を無差別に選び、悩み若しくは欲求を解決する。
その生徒の選別方法や部員数、実績等一切の詳細は不明。
「知ってる…けど」
その言葉に遊はにこっとする。
「じゃあ話は早いや。噂とかではね、選別方法が不明とか言われてるけど、彼女が目をつけた生徒が対象になる」
にこにこしながら話す遊が、なんか怖くなってきた。
「分かるよね?つまり君が目をつけられたんだ」
「なんで…」
別に目をつけられる程、荒んだ人間に成り下がった覚えはない。
「彼女、君になんて言ったの?」
「花火が好きかどうか…」
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