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「だから最初から俺と仄を組ませときゃ良かったんだ…よっと!」
声と一緒に木から人間が落下した。と、同時に生徒Aの振りかぶる腕に背後から蹴りが入る。
「んなっ…!?」
生徒Aが振り向く隙を与えず、首元に軽い突き。生徒Aが倒れるのと同時に落下してきた人間…<拓>が着地する。僕はため息をついた。
「…拓とみなを組ませたら毎回退学処分を覚悟しなきゃいけないだろ。ってか卑怯だよね、後ろからとか」
「うっせ、つか後ろじゃねぇよ上からだ」
「ちょっと!」
みなが割り込んできた。
「生徒A気絶させてどうするのよ!話し合いできないじゃん!」
「…そこ?みな、この状況でまだ話し合いするつもりでいたの?…」
「ふふん」
「いやお前褒められてねぇし。こいつは保健室に運んで、後は放課後、遊に任せれば良いだろ」
「えー、放課後に予定とか入ってたらどうするのさ?」
「大丈夫だよみな、遊によれば生徒Aの今日の予定はないはずだから」
「え、ちょ、先に言ってよー。善良な生徒の貴重な休み時間を邪魔しちゃったじゃん」
みながむくれる。
「仄…色々と突っ込みどころはあるがお前が言うな。後…」
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