予兆

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街頭テレビのカウントダウンが『0』を指すと、人々の興奮はピークに達した。 その時、夜空には深紅に染まる星が輝いた。 肉眼では捕らえれない距離と言われていたはずの『惑星ニビル』がその姿を見せのだ。 そして、昼夜問わず、一瞬だけ地球上の全ての空を薄い深紅に染め上げ、深紅に輝く星は消えた。 世界は恐怖や感動、不安など、様々な思いを秘めたまま、世紀の天体ショーの幕は降ろされるのであった。
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