強襲

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-2012年12月22日- 「梨華起きなさい!学校遅れちゃうわよ!!」 目覚まし時計を止めると次は母の怒鳴り声が聞こえる。 「わかってる!もう起きてるんだから…もうっ!」 朝は機嫌が悪いのは親譲りのようだ。梨華は眠い目をこすりながらバスルームへ向かった。 「シャワー終わったら、朝ご飯も食べてきなさい。お母さんもう仕事行く時間だから先に出るわよー」 梨華は髪を乾かし、制服に着替えると、キッチンで朝食をとっていた。 時計に目をやると、もう余り時間がないことに気がついたので、急いで戸締まりをしてから学校へ向かった。 家を出て駅の方へむかっていると、補習仲間の加奈子に会ったので二人で話しながら駅へむかった。 「梨華、昨日の空見た?やばかったよね~」 「見た!見た~!あれってなんだったの?怖かったんだけど~」 「怖かったよね~私は彼氏と二人で『もしかして星見えるかも』なんて冗談言いながら空見てたら…真っ赤な星らしきものが光って、そのあと空まで赤くなったのっ!」 「テレビでは望遠鏡でも使わなきゃ無理だって言ってたのにね~キモチ悪い」 二人で話しながら駅まで着いた。通勤、通学の時間帯なので人は多い。 いつものように駅構内へ入って行くと梨華の母親がいた。 「お母さん!なんでまだ駅にいるの?」 「なんでって………来たときからホームに入れないのよ。駅の前で駅員さんが説明してたでしょ。あんたも学校に連絡いれときなさいよ。タクシーも来ないし」 梨華は加奈子を見ると笑っていた。 「あんなスピーカーで言ってたのに聞こえなかったの!?うけるんですけど~」 駅構内でもアナウンスが流れていた。
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