ほっこり小屋

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 愛することは、らくじゃない。 ましてや相手が芸能人じゃなおさら。  私の名前は瑠璃、小さな喫茶店のオーナーしてます。 「お姉ちゃん。」  いつもランドセル背負ってやってくる真穂ちゃんは、学校でイジメられて不登校になってしまった四年生、ここはそういう子たち、孤独なお年寄りの寄りどころになっている。 「真穂ちゃん、今日もお休みかい?」 子猫をひざにのせた梅ばあちゃんがいつも通りきく。 「行かなくていいの。」 ランドセルから教科書とりだしながらゆう。 まぢめなんだこの子。 「瑠璃、ケーキできたぞ。」 「ワーイナイスタイミング!千夏お姉ちゃん焼きたてちょうだい。」 暴れん坊、光矢くんが千夏に駆け寄っていく。 この子は、やんちゃだけどお菓子作りが大好き。 「バカ食べするなよ。売り物なんだから。」 「わけとかないとなくなっちゃうよ。梅ばあちゃんもデブになるって嘆きながらもいっぱい食べるんだから。」 「こら、失礼な。大半はこうチャンとしんちゃんだろ。」 アハハ、あたたかな笑いが広がる。 ここはみんなの心のよりどころそしてみんな家族。 いつのまにか絵がいっぱいの空間や小物でいっぱいの空間、小さな畑ができていった。 繋がつくりあげた空間はくたびれた人達も癒やしてゆく。 たまに子供の親に怒られることもあるけどね。
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