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私は仲谷 千鶴(なかたに ちずる)三十路の独身だ。友達や恋人からは「チー」と呼ばれている
小さい頃から友達にそう呼ばれてきた。
オフィスではザワザワとしている。私もたっぷり仕事があり忙しくパソコンを打つ
「ねぇ…今日合コンに来てくれない?」葵は椅子ごと私に近寄っている
私はパソコンを打ちながら「無理だよ!私には…」と言いかけた時携帯のメール受信音がなる
葵は呆れた顔をした
「はいはい…チーには斗矢さんがいるもんねー」
「あんたたち、本当仲いいよね~」
「その大事な斗矢さんからメールだよ」と葵が私の携帯に指を指し、席に戻る
私は携帯を手に取り、メールを開く
あ…やっぱり、彼からだ
彼氏からのメールや電話は嬉しさを隠しきれず、自然と顔がにやけてくる
「いいな…幸せそうで」
葵がペンを頬につきながら私を羨んでいる
私は葵を睨み返し「まぁね…」とウインクした
メールの内容を読むと…夕食の誘いだった。私はすぐにOKの返信をした。
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