第二章 告白と裏切り

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「なんていいやつなんだ。この恩は忘れないからな。」 といいながらパンの代金二百円を渡す。 「それより今朝もらった本見てみようよ。」 誠は興味津々に言った。 「そうだな。」 朝机につくと同時に机の奥に隠した本を取りだす。 机の上に本をおくと、注意深く観察してみた。分厚い表紙は真っ黒で真ん中に金色で魔法陣が書かれている。500ページはありそうだった。背表紙には何も書かれていない。 一通り観察を終えると、 「そろそろ開けるぞ。」 と言いながらページを開く 「うん。」 誠も興味深そうに本を見ながら答える。
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