第二章 告白と裏切り

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「元気だせよ。」 などと声をかけられたがあまり覚えていなかった。 みんな俺のしょぼくれた姿をみて振られたんだと思ったのだろう。 「あぁ。」 心ここにあらずといった感じで適当に返事をしておいた。 とりあえず誰もいない教室まで帰って来ると自分の席に座り、ため息をついた。 杏奈さんは、いついなくなったんだろう・・・告白してる途中なのか? 俺は振られたんだろうか?それとも・・・ などと考えながら、ふと、机の上に目をやると、怪しい黒い本が開いたままになっている。 「えっ。これは・・・」 開かれているページを見ると、
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