一章 黒い本

4/6
前へ
/18ページ
次へ
「ぷっ。ばら色って・・・」 あからさまに馬鹿にしながら誠は笑っている。 「フッフッフ、まぁ見てるがいいさ・・・うわぁっ・・・」 突然目の前に光る物体があらわれ、視界が奪われる。 眩しいのを我慢しつつ、薄目で光る物体を見ながら言った。 「大丈夫か、誠。」 「うん・・・大丈夫。」 誠はどうやら大丈夫そうだ。 「なんなんだこれ・・・」 俺がそう言った瞬間光る物体は輝くのをやめ、そこには黒いフードを被った全身黒づくめの人がいた。 身長は俺と同じ位だから170㎝位、体格は痩せていてぱっと見では男か女かわからない。
/18ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加