一章 黒い本

5/6
前へ
/18ページ
次へ
顔も黒いマスクで覆われていてよく見えない。 しばらくするとその人物はこちらに話しかけてきた。 「私は使徒、お前にこの本を授けよう・・・」 黒一色の男はそう言いながらこちらに歩いてきた。右手には黒い本を持ってる。声から推測するに男のようだ。 「恋愛成就させたければ、この本を使いなさい。」 声のトーンも大きくなり俺の目の前まで来ると両手で本を突き出してきた。余りの迫力と驚きでつい反射的に本を受け取ってしまった。 すると、男は現れた時のように激しい光りを放つ。 「うわっ・・・。」 目の前で輝いたために視界を完全に奪われ白しか見えない。しばらくするとようやく視界が戻ってきた。
/18ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加