学校という檻。

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黙ってたら昼休みまでなんて、あっという間。 殆どの授業を寝て過ごしたから、体が気怠い。 首をひねったり肩を回してたら何度かボキポキッと心地良い音が鳴った。 「おい柴!体育館、付き合え。」 呼ばれた柴は、ビクッとしてからこっちを見て 「う…?…うん。」 返事を聞いたら、さっさと教室から1人抜け出して 体育館へ向かった。 お気に入りのバスケットボールを持って。 キュッキュッと 指定の上履きじゃ出せない音を響かせて シュートを何本か決めてたら 遅れて柴が体育館へ入ってきた。 「遅ーよ柴、早くバスケやろうぜ。」 「あ、…!」 ご、ごめんとか言いかけた間にボールパスしたら顔面に当ててしまった。 「わり、パス頂戴。」
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