クランの日常 科学世界

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キーンコーンカーン♪♪ 物語の始まりを告げるような、放課後になる事を表すチャイムがなる。 「授業が終わったか……」 一人の男がつぶやく…… 黒い長い髪に、透き通る色の海のような青い瞳の男だ。 その呟いた男……教室の窓際に座っている学生が今回の主人公……クランである。 クランは、机に肘を立て、顔をそこに乗っけてる。 「つまんないな……」 俺は、何となく窓から外を見ながらため息共に、その言葉を発した… 窓の外の、下の校庭には、既に放課後の部活だろうか。体操着の人の集団がある。 「学校に来て………俺に何か…意味はあるんだろうか…」 確かに、将来のために勉強をするとか、友達と遊んだりしたりするとか意味はあるんだろうが、俺は未来の事も、別に仲が良い友達もいない…。昔はいたんだけどな。 あの出来事が、俺を普通の存在から遠ざけた。 あの出来事は一生忘れないだろう……。 大切なあの娘を守れなかった出来事は… …俺の力が目覚めたあの時の事は 「…下らないな…俺は、いつまで同じ所にいるつもりだ。」 クランは、ここではない何処かを見てるようだ。
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