パイロキネシス

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 私は日曜の昼間を、やることもなく過ごしていた。あまりにも暇だったため、私は近くの公園にやってきた。楽しそうに遊ぶ子供達を眺めながら、私は胸ポケットから、たばこを取り出した。最近、また税率があがり、たばこ愛好家には辛い世界となったが、それでもなかなか止めることができない。  私は一本たばこを取り出すと、口にくわえ、ライターで火をつけようとした。  カチッ、カチッ、カチッ。  何度か試しても火がつく気配がない。どうも、ガスが切れてしまったようだ。
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