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この力があるおかげで、俺は他の奴らよりも常に優位に立っている。もちろん、この力は誰にも秘密だ。だから、会社内の立場や身分という点で見れば俺はそれほど高いわけではない、いや、むしろ下っ端だ。
しかし、その力がある、その一点だけで、俺は精神的な優位に立てるのだ。
取引先の人間にぺこぺこと頭を下げる、そんな屈辱的な行為も、精神に余裕がある俺にはどうって事はない。俺が本気になりさえすれば、こんなバカげた振る舞いはする必要など無いのだ。ただ、俺の情けによって、お前達は生かされているのだ。
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