7982人が本棚に入れています
本棚に追加
/162ページ
「いいわ、他人に押し付けようとした私が悪いんだから」
と、何かを決意したような声音で言う馬鹿女。
もしかして、結婚するとか言い出す訳じゃないだろうよな。
俺、見た目も気にするけど、結構中身も気にするタイプだから、お前とは冗談抜きでゴメンだぞ……
「私がケリを着ける。アンタは黙って見てなさい」
馬鹿女はそう言うと、扉に向かって歩き出した。
「あ、リーシャ様!」
ミィたんが馬鹿女を追いかけ、馬鹿女は扉のドアノブを捻り扉を開け、部屋から出て行った。
ミィたんも、それを追い掛ける。
結果→俺一人
………………
………………
俺も追い掛けよう。
一人は寂しいからな。
重いお尻を持ち上げ、俺も部屋を出た。
部屋を出て左を向くと、馬鹿女とミィたんの背中が見える。
左って事は……
王室に向かってるって事か。
めんどくさくは感じるが、(一人は嫌だから)仕方なく俺も二人の背中を追い掛けた。
最初のコメントを投稿しよう!