草食動物(仮)vs化物(確信)

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話を戻そう。時系列的な意味で あの後俺が先に金を払って馬鹿女は顔を隠して店を出て、転移で飛んでげろりんぱを見て仕方なく背中を擦っていると無理に立とうとした馬鹿女がバランスを崩して、別に支えなくても大丈夫だろうが反射的に支えようとして何故か胸揉んでしまって、顎を打ち抜かれて膝を着いたところに馬鹿女が更にバランス崩してぱふぱふされて、顔を少し動かして感触を楽しんでたらタマキン蹴られて悶絶して仕返しに転移でギルド屋根まで行ってまたまたリバースして優しく介護したら惚れられて最後にゲロ味のキスをして終了みたいな妄想をしながら人目の少ない道を選んでギルドに着いた。 ギルド前には、『戦乙女』がいると知った人達が一目見ようと(『戦乙女』は全員が容姿端麗なので、男が多い)人混みが出来ていたので裏口からこっそりと入って中に入ると、やけに人が少なく、受付のお姉さん(アラサー)に聞いたところ地下の上位ランク用訓練所にいるという話を聞いて、馬鹿女だけ残して帰ろうとしたところを馬鹿女に止められて一緒に地下まで行ったところから話を始めようと思う。 「ソウが来たぞ!」 「マジか!」 「これで勝てる!いや勝てるのか!?」 「どうでもいい!やってやれ!」 賑やかな訓練所に、俺を見掛けたギルド員が問答無用に俺を巻き込んできた。 そのうるさい声に釣られ、『戦乙女』の何名かがこちらを向いた。 「あっ!」 その内の一名が俺を見た途端、こちらに急ぎ足で向かってきた。 そして俺の前まで辿り着きと、躊躇無く片膝を地面に着け頭を下げた。つまりは、ひざまづいた。 一瞬で俺に向かってギャーギャー言っていた奴等がエターナルブリザード 俺のハートはアルティメットサンダー 馬鹿女はユニバースファイヤー 「お久しぶりです。『不壊の砦』様」 「いや、ちょ、そんな畏まらないでよ!マジで!」 基本尊敬されない俺は、こういうのをされるのは苦手だ。 しかし、この人はそんなの関係無しに尊敬の目をこちらに向ける。 俺の苦手なタイプだ。 この俺の為なら体売りますくらい輝いた目で俺を見てくる人は、『戦乙女』副隊長の一人、ルフィリアさん。 カナの事件の時の護衛を担当していた人の一人である。
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