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ちなみに他の担当だった人はもう一人の副隊長と他二名の隊員だ。
こちらも何故か認められたような目で見てくるが、この人はもう尊敬を通り越して崇拝まで行くぐらい何故か俺を崇めている。まではいかないが、それに近いものを感じる。
義を重んじる人なのだろう。この人の妹のユフィさんとは大違いだ。
まぁ自分で言うのもなんだが、結構な事をやっているのは確かだし、この人に限っては、命を助けた借りもあったりする。でもこれはこれで困る。
「えっと、今は何してるのですか?」
ひざまづかせている苦しみから少しでも早く解放されたいので、とりあえず話を進ませる。
ルフィリアさんは顔だけを上げて
「今はギルドと私達『戦乙女』の模擬試合をしております」
と答えた。
んー
知ってるんだよなー
そこじゃないんだよなー聞きたいのー
だって、試合してないじゃん
無人じゃん
なんなの バカには見えない戦いでもしてるの?
透明人間にでもなったの?
見えないことを良いことにあんなことやこんなことしてるの?
一人で変なこと考えるのは辞めて、話を進ませよう。
「えっと、じゃあ今「ソウじゃねぇかあああああああ!!」はって来んなこのゴリラあああっぶねぇぇぇ!!」
邪魔が入った。
状況整理。
ルフィリアさんに俺が手取り足取り心取りと体取りと聞きたいことを教えて貰おうとしたら、『戦乙女』がいる輪の中から秒速170m/sくらいの速さで誰かが俺に向かって走って来て、ドロップキックをしてきたのでとっさに体を捻って交わした。
ドロップキックしてきた『戦乙女』の一人の乙女(笑)は俺に蹴りが当たらずそのまま重力に従って体の前から地面に落ちて、速度もあった為に地面に擦られていた。
あれは痛い。
「いってぇぇぇぇぇぇえええええ!!」
痛かったらしい。
ざまぁ。
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