1.予想外

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木戸は歩いて複雑な道を行く。 慣れている足取りで、かなり速いペースだ。 着いたのは少し大きめの和風建築の家だった。 立ち止まると、少し考えこみ、くるっとこっちに振り向いた。 ………ばれている。 「おい」 どうしよう? まさか、僕も新たな被害者に……? 「おいって! 聞いてんのか!?」 あーっ、もういいや。 どうにでもなれ! 「うん、聞こえてるよ」 「じゃ、何の用だ? 学校からずっといただろ」 君を尾行してました☆ …………なんて言えるわけないじゃないか。 「俺に何かあったんだろ。じゃなきゃ、こんな長く付いて来ねぇよな」 決められちゃってます。
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