約束の時

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そして、四階に続く階段に着いた時。 懐かしい顔ぶれが姿を現した。 「お前ら、止まれ」 「この先は限られた奴しか通れねえ。 部外者が入るとこじゃねぇ」 「神崎校だろうと、この先を通すわけにはいかない」 「さっさと去れ」 1-Sのクラスのみんなだった。 いや、今は2-Sか? この学校は、クラス替えがないからね。 一年前よりも、少しみんな大人びている。 みんなは私のこと覚えているのかな? 今すぐ、私だって言いたいが……。 そんなことは言えない。 言う時じゃない。 ・
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