約束の時

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「俺らは、理事長に呼ばれてきた。 金狼には用はねぇ」 「理事長……? 理事長に呼ばれたって本当か?」 「あぁ。 本人に聞けばわかる。 それでも退かねえなら、力ずくで通るのみだ」 「アンタらも知ってるはずだ。 俺達は神崎生。 喧嘩は得意分野なんだよ」 こんな事言いたくなかったけど、仕方ないよね。 ここを通らなければ、理事長室に行けない。 素直に退いてくれればいいんだけど……。 「お前ら、もういい。 下がってろ」 「え、直哉さんっ!!?」 「和津沙さんも…!」 「後の話は俺らがする。 お前らは、下がれ」 四階から降りてきたのは、一年ぶりの直哉と和津沙だった。 直哉の怪我、もうスッカリ治ってる。 よかった。 ・
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