約束の時

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クラスのみんなは、端にはけて、私たちの目の前にはあの2人。 「話は聞いていた。 理事長に用があるというのは、本当みたいだ。 さっき、理事長に聞いてきた」 行動が速いのね。 さすがね。 「だが、かといって、正体が分からねえ怪しい奴を四階に通すわけにもいかねぇんだ」 「だから、お前らが何者か言え」 ふーん……。 しっかりしてるじゃない。 さて、どうしよっか。 真衣をみると、〝いいよ〟と口パクで言っていた。 「俺ら? 俺らは…………。 黒龍だ」 〝黒龍〟と言った時、2人の肩がピクッと揺れた。 私たちのこと覚えていてくれてるんだね。 嬉しいな。 ・
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