伊織からの頼み

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お互い敵同士なのに、ね……。 まさか、こんなにも関わるとは思わなかった。 「話は難しくなるんだが。 実はな、綺凰組系列と加賀見組系列の争いが最近頻繁に起こるようになったんだ」 「……知ってるわ。 お義父さんから聞いてる。……少しだけだけど」 「でな? この学校も、標的になりつつあるんだ」 「どういうこと?」 「この学校には、加賀見組の後継者と次期幹部らが揃っている。 今までは、そのことを隠して来れたんだ。 だが、綺凰組の下っ端にどこからか情報が漏れ、この学校にいることがバレてしまった」 私たちが通っている学校も、隠してある。 …――それはもう厳重に。 バレたら、加賀見組が私たちを狙って襲ってくる確率が高くなるから。 それは、金狼も同じことが言えるってわけで………。 ・
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