第1章 気付いた本心
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廊下に笑い声が響いた。 ピッ! 南高校のジャージを着た生徒が、ストップウォッチを止めた。 「桐山さん。タイム2秒プラスです。」 「ハァ……ハァ……。ありがとう。ハァ……。」 タイムを聞いてぐったりと座り込む。 「先輩。まだ走りますか?」 「あーー。やめておくよ。」 「わかりました。」 晴希の返答を聞いて、ストップウォッチや記録ボードを、持っていた袋に入れた。
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